第30回 第一部 「縫製工場様の生産性改善レポート 第1弾 その2」

≪アズマ 縫製研究室 メールマガジン 第30号≫
有限会社内房スバルソーイング様 編

第28号(2018年7月発行)でご紹介いたしました有限会社内房スバルソーイングさん(以下 スバルさん)の改革状況の続きをご紹介いたします。

シャツ・ブラウスが主体で、袋縫い・折伏せ縫い・本ケンボロが得意なスバルさんです。
大阿久社長様の御協力を頂き、筆者は密着取材をさせて頂きました。
前回までは、座学で基本的な考え方を、稲荷田先生(※1)がご指導をいたしました。

今回は、実践的な改善をどのように進めていくかにポイントを当てています。
まずは技能者の方々にヒアリングを行いました。

☞ ここでは、縫製現場従事者を ”技能者”と呼ぶことにしました。
  この呼び方は稲荷田先生が推奨しているものです。

従来は ”作業者” や ”オペレーター” と呼んでいましたが、これはやもすると隷属的になり、”言われたことをやればいい” と従業者も管理者も無意識になりがちなことを避ける意味があります。
縫製を担う方々が ”プライド” を持って、自主的に改善し続けるために”名は 体を表す”ものとして実行したものです。

技能者の方々、一人ひとりに ”改善シート” へ”会社をよくするために、思ったこと”を書いてもらいました。

設問は3点
1.デザインが切り替わるときに、どうしたら早く上げられるようになると思うか?
2.どうしたら午前中に枚数を上げられると思うか?
3.一か月の間に、こうした方がいい・こうしたい事。

皆さん、よく見ています。考えています。
管理者の方は往々にして、先に原因の仮説を思い込みで決めて悩んでいた部分もありました。
技能者の方々が 言いたいこと、考えていることを 引き出して、分析することの重要性を認識しました。

☞ ポイント
聞いてもすぐに答えないこと。
ヒントを出して、1日考えてもらうこと。

設問の結果をとりまとめると、
1.デザインが切り替わるときは、先上げサンプル技能者が、先上げサンプルを見せながら、生地特性や縫製の注意点、修正点等を縫製技能者へ的確に伝えること。
縫製技能者は説明を聞きながらメモを取り、先上げサンプルと検品表・パターン・仕様書を照らし合わせて確認すること。

 

2.午前中に枚数をもっと上げるために、前日に翌日の前工程を増やすこと。

3.一か月の間に、こうした方がいい・こうしたい事について、”直しをすくなくすること”という内容がが多いです。
まだ「こうした方がいい」、「こうしたい」と言える方は少なかったです。

次に、技能者全員が、シャツを一着丸縫いをしました。
アイロンや検品担当者、事務、海外研修生も含めて全員です。
全員、よくできました。
苦労した点、得意な点などを言ってもらいました。
これからは滞る工程へのヘルプを誰でも行えるようにします。

☞ ヘルプの時の留意点は、専任ではないので10のものが3でよいこと、10を求めないこと。

     検品担当者           事務

☆ 何回も解いて縫い直しをしたりしたなど、苦労話がありました。

入社4年目の野村さんは 国家技能検定(婦人子供服製造技能士)二級を受験します。
裏付きのワンピースを4時間で2着縫うことが課題です。早速1着縫いあげました。
検定日は実技が 2019年1月20日、学科が 1月27日です。 学科が1月27日です。合格祈願します。

       野村さん

検定練習

先日、アパレルメーカーさんの展示会にて、若手4人のみで初めて打ち合わせをパタンナーさん・生産担当者・の方々と行いました。
若手が積極的にノートに製品ポイント・イメージ、工程を描きながら、デザイン企画側・製造側で意思共有ができました。
若手の将来を期待されていました。活き活きとしているのが印象的です。

先上げサンプル技能者の池田さんは、母校の館山総合高校で、稲荷田先生の助手として後輩に指導を行っています。
この度、最終回を迎えました。皆さまお疲れさまでした。
このうちの誰かはスバルさんの未来を担うかもしれません。

 

スバルさんの次回改善レポートが、最終回になります。
管理者がどう導くのか、技能者が自主的に改善案を意見していくのか成果を楽しみにしています。

※1 稲荷田先生は、千葉県マイスター、厚生労働省認定”現代の名工”、文化ファッション大学院大学名誉教授です。
厚生労働省の「ものづくりマイスター」制度をスバルさんが使用して稲荷田先生から指導を受けているものです。

内容につきまして質問、ご意見等ございましたら、弊社担当者または返信にてお気軽にお問い合わせください。

取材協力: 有限会社内房スバルソーイング
代表取締役: 大阿久 孝子様
所在地  :  千葉県南房総市

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アズマ株式会社  縫製研究室
鵜木 隆嘉
Tel 03-3861-7103
URL: http://www.azuma-jpn.com

 

 

 

 

 

 

 

第29回 第三部「レーザーマーカーの実用例のご案内」

≪アズマ 縫製研究室 メールマガジン 第29号≫

第三部  レーザーマーカーの実用例のご案内

ここ最近は、柄物の製品が多く、各社柄合わせで苦労している縫製工場様が多くなっています。
レーザーマーカーを購入したいけれども、基本的に使用する時が限られているため、仲間の縫製工場で持っているレーザーマーカー機の貸し借りなどで対応している状況にあります。
タイミングが悪いと借りられない状況で苦労していたとお聞きしました。

裁断時での位置決めなどに主として使用しておりますが、一発で揃え易い効率の良い道具です。

赤や緑のレーザー光の「線」や「点」で目印をはっきりさせる事で、あらゆる作業を効率よく、しかも美しく仕上げるお手伝いをします。

■用途
○ 裁断時の柄合わせ
○ 地の目合わせ
○ 縫製時の縫い始め、縫い終わりの位置決め
○ ドレス、スカートの裾切りラインの指示
○ プレス時における見頃の位置決め
○ ローラープレス機における部分芯の位置決め

■種類
○ スポット型
点で投影されピンポイントでの位置決めに最適です。

○ ライン型
直線で投影される為、生地柄合わせや地の目合わせに最適です。

○ クロス型
十字で投影されるのでセンター出し等で最適です。

○ カラーも緑色、赤色が有ります。

裁断時の柄合わせでの実際の工場使用状況です。

中心線と手前、奥と3台で使用しております。

他、背後に直角線用が1台有ります。

下敷きにしているクラフトマーカー紙の左右の印に合わせてレーザーを当てております。

レーザーに合わせての延反で端の部分がこれだけズレが出ました。
これでもこの生地はズレが少ない様でした。

型紙も印をレーザーに合わせて置きます。

レーザーマーカー機を使用しなくても、クラフトマーカー紙が有れば有る程度の柄合わせは可能ですが、上記写真⑧の様にレーザーマーカーでこれだけズレが有る為、手動で両端をクラフトマーカー紙の印に合わせたとしても、中間部を柄でしか合わせられなく柄が曲がっていればかなり歪む恐れが有ります。
ここの工場様もレーザーマーカーを使ってからは位置決め修正の時間が短縮し今は必需品となっております。

他、スタンダードタイプ以外の特殊型も有ります。

○ LDC-Lシリーズの特徴
① 斜め投影で5m以線長が可能
② 通常レーザーの2倍の寿命を実現 ※現行赤色10,000時間 → 20,000時間
③ 出力が30mwの高出力タイプ
※光量出力調節機能付きで明るさが任意に変えられます。


距離 1.5mで約 1m× 1mの十字タイプ

 

右下段の通常十字と比較するとかなり長い十字です。

○ LDSF263C-26A-Cの特徴
① 背面に出力調整付
② ラインの端は点線となりますが長い十字が特徴です。
③ 天井から真下に投影する柄合わせに最適です。

【 縫製工場向け以外の実用例 】

縫製工場向け以外にも、建築関係や土木関係での利用が一般的ですが、
様々な工場でも使用されております。

・レーザーでの位置表示

 

良品エリア外のレーザーはNG。
高さが違う、傾いている、製品が裏向き等。

良品     不良品 

レーザーでの形の変化で表面の欠陥も検査出来ます。

レーザーを当てて煙やスプリンクラー等の噴霧状況を確認します。

目視では分かりずらい表面の歪みもレーザーを当てると見易くなります。

レーザーの位置が不良個所だけ低いです。

写真の様に、高温の為直接触る事の出来ない物の検査に最適です。
三日月型の形が合格で、形に変化が有れば傷や反りなど変形が見つけられます。

上記以外に、
・タイヤパターン検査
・鋼板形状検出
・鋼材切断位置表示
・丸太の切断位置表示 他、
等で使用されております。

レーザーマーカーのご照会、ご用命は、最寄りの弊社営業担当または
本メールへの返信や、お電話くださいますよう、お願い申し上げます。

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アズマ株式会社  縫製研究室
鵜木 隆嘉
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第29回 第二部「ヒートカッターの実用例のご案内」

≪アズマ 縫製研究室 メールマガジン 第29号≫

第二部  ヒートカッターの実用例のご案内

第二部では、ヒートカッターに関して提案いたします。
使用先としては、マジックテープ・ポリプロテープ・ロープ・ナイロンテープなど多く使用しているのであれば便利に利用活用できる機械です。

この機械の多くは、カバン製造業様やテント製造業様のテープで使用しています。

この機械は、衣服でも応用できるものがあると思います。

現状、ハサミや立体裁断機等で手作業で作業していたテープ・マジックテープなどを、フタバ製のヒートカッターを導入する事で長さ等を正確に切ることが出来、尚且つ決められた枚数・長さまでも設定した通りに裁断が可能です。

合繊であれば、端始末が不要になります。
※ただし肌に当たる部分には固くチクチクするため使用しません。

機械を導入した実例として、テント製造業のM社ではヒートカッターを、ななめ45度カットに特注生産して使用しています。
斜めにカットする理由は、バックルにテープを通す時に、平よりも通しやすいためです。

導入された、M社では、今まで機械式カッターは精度が悪く、切り口がボサついていました。
フタバ製のヒートカッターは、一発カットが可能、ヒーターが付いており、ほつれ止めの防止になり、作業効率が上がり作業のコストも半減した結果が出ました。
厚手のテープカットができますが、薄手ももちろん対応が出来、スピーディーに切ることが出来ます。
こちらの事例では、約15%の作業コストの削減に成功したそうです。
今までは一人の方が手作業カットと手動式カッターを使用していました。
このヒートカッターは自動であり無人でカットしています。
今まで関わっていた人が、別の作業ができるようになりました。

ヒートカッターの価格はオープン価格となっております。

コールドカッターの価格はオープン価格となっております。

ヒートカッターのご照会、ご用命は、最寄りの弊社営業担当または
本メールへの返信や、お電話くださいますよう、お願い申し上げます。

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第29回 第一部「縫製工場様の生産性改善活動レポート 第2弾」

≪アズマ 縫製研究室 メールマガジン 第29号≫

第一部

縫製工場様の生産性改善活動レポート 第2弾

縫製工場様の生産性改善活動レポート
ソーイングアサヒ株式会社様 編

首都圏でまれになりました従業員100人以上の縫製工場さん
の一つ ソーイングアサヒさんの 生産性改善活動をご紹介いたします。

ソーイングアサヒ株式会社(以下 アサヒさん)は、千葉県九十九里浜の最北端に面した旭市にあります。

ブラックフォーマル プレタポルテを得意としています。
1973年操業、45年の歴史をもち、品質の信頼を得、人材教育をおこなって持続的開発を行っています。

ソーイングアサヒさんの特徴の一つである人材育成は、
新卒者を採用し続けていること、他社企業・団体の企業見学受け入れをはじめとして、
常に”人材教育”にかかわる何かが見受けられます。
詳細は後述いたします。

今回、ミシンのオペレーターがパターン(型紙作成)を学ぶことにより、
素材特性と縫製時に上がり具合をみて、パターン修正をすぐに反映させ、
縫いやすさなどへ結びつきをはかります。
結果、生産性を向上させることになります。

パターンの指導は
”現代の名工” 文化ファッション大学院大学 稲荷田 征名誉教授が行います。
厚生労働省の 「ものづくりマイスター」制度を活用しています。
(ものづくりマイスターの Webサイトはこちらです。)

https://www.monozukuri-meister.javada.or.jp/mm/mm/contents/shokai/syokai/index.html

まずは スラックスのパターンを引いてもらいました。

 

 

 

 

同じパターンを使用していますが、左右の脚を引いた方・縫った方は違います。
微妙に、左右の雰囲気が違ったパンツに上がりました。

これまで、基本のスタイルの型入れを行いました。
次回は、応用編 「ワイドパンツ」のパターンをみなさんから作ってもらいます。
その結果・成果を、あらためてメールマガジンでご紹介いたします。

☆ソーイングアサヒさんの グッドポイント

■トヨタ生産方式の思想を取り入れた生産ライン。

機材を引取り方式に。

CAMは縫製ラインと同じフロア。
裁断品から検品まで、一直線にラインを置き、ボトルネックが一目瞭然。

季節・アイテムによって生産ラインを組み替えています。
6月は ”4枚流し”をしていましたが、9月は ”1枚流し” にしていました。

■ 人材育成・確保について
1) 技術検定の指導 (千葉県物作りマイスター 椎名工場長)
社内の指導はもちろん、東京都の技能検定受験者の指導を行っています。

2) 地元高校、服飾系大学と専門学校への積極的な募集を行い、
地元以外から10名が就職しました。

3) シスター制度
新入社員の不安を払しょくするために、先輩が新入社員をマンツーマンでサポートする「シスター制度」を行っています。

4) 小さい子供を持っておられる主婦を対象に子育て支援を積極的に行っています。
具体的には、子供が幼稚園や保育園に通う少しの時間を利用し、働きたい人を募集しています。
子供さんの成長と共に働く時間を増やせていけるのが特徴です。
今年4月からこの企画を始め、5名の方が入社しがんばっています。
作業は集中力が必要な検査をしていました。

5) 新しい素材の対応力
文化学園さんに月一回の勉強会に参加しています。

6) 学校への物づくりの協力
地元小学校からの見学とものづくり体験学習、県内各小学校へ椎名工場長が訪問し、ものづくりの指導や体験学習を行っています。

7) 年に6回、旅行やスキーツアー、スポーツ大会などのイベントを開催しています。
様々な催しを通じて社員間の”心のふれあい”とリフレッシュを図っています。

■ アサヒさんの 三つの特徴

1) OEM生産
2) PB開発
3) ヘルスウエア

1) OEM生産
年間 50,000着の婦人服をアパレルメーカーさんから生産を請け負い、製造しています。

2) PB開発
お客様のイメージをデザインにおとし、サンプルを作成した上で、量産をしています。
婦人服、子供服からユニフォームまで、お客様のイメージに合ったお洋服を提案しています。


3) ヘルスウエア
障害者の方がはきやすいパンツや便利グッズを開発しています。

車いすパンツ

フォーマルな場所でも、楽な普段着で行き、始まる前にさっと着替えることができます。


後中心が空いているので、座ったまま穿けます。

知的財産管理

自社内での探究を常に行い、外部から招き、自ら外に出て研究会へ参加し提案をされている自発的な縫製工場さんです。
私もたくさんアサヒさんから勉強させて頂いております。
新たな取り組みである ミシンオペレーターさんがパターンを覚えて、みんなで生産性向上のために勉強しているこの結果がどうなるのか、楽しみにしております。
高橋社長はじめ椎名工場、皆さまご協力ありがとうございます。

取材協力
ソーイングアサヒ株式会社

所在地:千葉県旭市鎌数9163-39 (あさひ鎌数工業団地内)

代表取締役社長 高橋 英一郎様

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第28回 第一部「東北アパレル産業機器展」出展レポート 第二部「縫製工場様の生産性改善活動レポート有限会社内房スバルソーイングさん編」

≪ アズマ・メールマガジン 第28号 ≫

第一部 「東北アパレル産業機器展」出展レポート

◆2018 第42回東北アパレル産業機器展へ展示し、即売をしました縫製用品で来場者から評判の良かった商品と、同じく展示から作業環境改善に役立つとの 声が多かった商品のご案内をします。

会場:岩手県産業文化センターアピオ
住所:岩手県滝沢市砂込389-20
TEL:019-688-2000  FAX:019-688-2002
会期:2018年6月23日(土)~24日(日)2日間
日時:1日目 6/23(土)

① セレモニー:9時30分~9時55分
② 入 場  :10時00分~17時00分  来場者1,654名
:2日目 6/24(日)
① 入 場  :9時00分~15時00分
② 搬 出  :15時10分~17:30分   来場者558名

弊社 出展ブース 画像

【縫製用品】

■細工はさみ
手袋はさみや皮切りはさみと呼ばれ、細かい加工に使われる鋏です。
布、繊維類を切るのにてきしているので 繊維業や縫製業などの手芸・洋裁用としてお勧めします。
通常、はさみのサイズが小さくなれば持ち手(柄)も小さくなるのですが 細工はさみは、手を入れる輪を8寸(240㎜)の鋏に使われる大きさと同サイズの物を採用しているので持ちやすく疲れません。
又、刃の長さが60㎜と小さく刃先の細かい鋏ですので、小細工用として最適です。
ループ等や硬い部分を、握りはさみ(小はさみ)でのカットは手が疲れますが、細工はさみは疲れず、作業効率が良くなります。

庄三郎メーカーの細工はさみは廃盤となりましたので是非お探しの方はお試し下さい。
刃先だけを使うお仕事に、最適ですよ

■美鈴細工はさみ
地金は極軟鉄、銅は白紙1号の複合銅材を使用しております。

 

■隆之作細工はさみ
高級刃物鋼(安来銅白紙)を使用した打刃物で、切れ味抜群!

今回、東北ミシンショーには展示はしませんでしたが、他にもございます。

■源貞之作細工はさみ

 

■備考
・ラシャ切り鋏を選ぶ時のチェックポイント!
(1)刃のスムーズさ
刃を開閉した時に引っ掛かりがなく、軽くスムーズにシャキシャキッ!と感触のいいものが良いでしょう。
(2)刃先がそろっていること
全体のバランスが良く、刃先がそろっているものを選びます。
(3)握りやすさ
手に持った時のバランスのよいもの、柄の塗装の具合、色ムラ、厚み等が均一になっているか、柄の部分に磨き残しのバリのないもの、手触りが滑らかで、ご自分の手にしっくりと馴染むもの。等をチェックしてみて下さい。
(4)切ってみる
試し切り出来るのであれば実際に手に持ってみて切ってみるのが一番いいと思います。
その時引っ掛かりなくスムースに布を裁つことができるかチェックしましょう。
(5)仕上げの良さ
布や糸を切るのに一番大事な所は刃の裏の研ぎ方です。良い切れ味のハサミは刃の裏が凹面にシャクってあり、研ぎ目が細かく、刃先まで目が揃っていることが大切です。
刃の裏表が良く研げていないと布や糸に引っ掛かってうまく、綺麗に切ることが出来ません。
(6)素材、製法
刃の製法には、付け鋼と全鋼があり、付け鋼の方が耐久性にも優れ、非常に良く切れます。
そして良い刃物鋼(安来鋼など)を使っているかなどを確認してください。

※用途にあったハサミを選ぶのが長持ちの秘訣です。そして自分にぴったりのハサミを見つけて下さい。
ステンレス製のものは鋼製に比べ切れないといいますが、最近のSLDなどを使用したものは、ステンレスでありながら鋼にも負けない素晴らしい切味を誇ります。(サビに強くしかも耐久性抜群です)

■チョキチョキ糸切はさみの吉羽作10.5㎝
価格もお手頃で、ここ数年に展示即売をしておりますが、好評です。
毎年ミシンショー来場の際に、内職屋さんにお渡しをしたいとの事で、
必ず24丁(1箱12丁)をお買い求められるお客様も数多くおります。
刃先を研ぐ事も出来、コストもお安く済みます。

■硬新押え(硬質テフロン押え)
本縫い用のテフロン押えで、他メーカーのテフロンと比較をすれば、硬質なので長持ちをします、勿論テフロンのみの販売も出来ます。

 

【作業環境改善】

■気化式冷風器RFK406

下から水を汲んで上から垂らして、水を気化して冷風を出す仕組みです、喚起、風通しが良い所で使用をします。

50Lタンクに水道水を入れます、
1時間当たり6L程の水が減り、1日8時間使用可能
1日8時間、稼働日数20日で約電気代が800円位で電気代のコスト削減になります。
消臭パックは1ヶ月に1個交換で、初回本体には2個ついております。
水を入れる手間はございますが、水を入れたポリタンクを横に置き継ぎ足しをしているお客様もございます。

1週間に1回タンクを軽く水洗いをして頂ければ、カルキの匂いは減少します。
冷風が出た時点で、周辺の温度がマイナス5℃と成ります。
送風口付近の湿度が80%前後で、加湿効果もあります。

工場内でエアコンの効き目の無い場所、プレス機、アイロン台等、原反置き場の倉庫などの使用、キャスターも付いており移動も出来ますので、作業環境改善として好評です!

3~4年前から販売をしておりまして、今年からモデルチェンジをしました。
・冷風の上下・左右の吹き出し角度が、60度から80度にと広範囲になりました。
・給水方法が便利に!給水が楽になりました。
・オフタイマーが搭載 1・4・8時間自動的に停止します。
メーカー静岡精機では、ここ3年で大手自動車の工場へ1,000台程販売実績済です。
シーズンで生産台数に限りがありまして、毎年7月中旬頃には品切れになります。

今回の展示で、数多くの工場様よりお試しに1台を使用したいとのご依頼がございました。

RKF702 大型気化式冷風機
RKF506 圧倒的な涼感大風量
RKF406 人気のスタンダードクラス
RKF305 涼しさ独り占め
と4タイプがありまして、今回は売れ筋でもあり展示をしました、RKF406をご紹介します。

●交換パーツ
RKF406冷却エレメント
標準小売価格 8,000円(税抜)

●消耗品
消臭パック(2ヶ入)
標準小売価格 2,000円(税抜)

●オプション
収納カバーRFK406用
標準小売価格 4,000円(税抜)

 

■インク&粉チャコ マーカー機も展示いたしました。
多くのお客様からお問い合わせを受けております。
商品の内容は、当メールマガジン第27号<印付けの特性と消し方>をご覧ください。

QRコードを追加しました。
こちらは動画になります。

 

第二部 「縫製工場様の生産性改善活動」レポート

袋縫い・折伏せ縫い・本ケンボロが得意な有限会社内房スバルソーイングさんの生産性改善活動をご紹介いたします。

有限会社内房スバルソーイングさん(以下 スバルさん)は
房総半島南端 千葉県南房総市にあります。
シャツ・ブラウスを主体に縫製しています。

行列ができる海鮮丼がおいしい
道の駅「富楽里とみやま」の近くです。
HP⇒ http://furari.awa.or.jp/

高品質・ハイグレードなリネン(麻)のシャツ・ブラウスを、3㎝21針で綺麗に縫製しているのが、印象的です。

【21針 ケンボロ】

【15針 ケンボロ】

これに満足せず、大阿久社長が生産性向上のために取り組んだのが、厚生労働省の「ものづくりマイスター」制度を使用したスタッフと社内の改革です。
(ものづくりマイスターの Webサイトはこちらです。)

https://www.monozukuri-meister.javada.or.jp/mm/mm/contents/shokai/syokai/index.html
(※1 概略は後述します)

この制度を利用し、”現代の名工” 文化ファッション大学院大学 稲荷田 征名誉教授が実技指導を始めました。
スバルさんは、全スタッフ21名(役員3人含まず)。内訳は、10代1名・20代5名(日本人3+研修生2)・30代の海外研修生6名、ベテランが8名になります。
若手リーダーは、今年5年目を迎える池田 可奈子さんです。
池田さんは、国家技能検定2級(婦人子供服製造)の資格を持っています。
今年は1級にチャレンジします。
サンプル丸縫いを行い、量産の土台を担っています。

ポイント ☛ サンプル縫製時に工程分析にとどまらず、量産につながる方法を考えていますか?

どんなケンボロ(本縫いケンボロ)でも対応できます。

ポイント ☛  得意とする仕様 (例) ケンボロ 見本を3個 作っています。他の仕様、運針数は?、衿は?、カフスは?

若手、熟練がそれぞれ役割分担をしています。

ポイント ☛  まとめ工程を熟練の方がやっています。こだわりを捨てて人員配置を考えてみませんか?

稲荷田先生のスバルさんへの指導で、まずは整理整頓をはじめました。
巻き返しの小さな糸がたくさん重複してあったものなどは処分してスペースを確保しました。
そのスペースに、ミーティングテーブルを設けました。
問題が発生したときに、すぐ担当者が集まって事象発生状況の確認、
改善点を話し合って対応がしやすくなりました。

◆Before 改善前の一部です。

◆After改善後です。

次の取り組みは、意識改革
最初に、改善が成功した暁には出た利益は従業員へ還元することを
大阿久社長が、みなさんに約束しました。

生産の8大原則を学び、指導員、班長資格条件及び役割分担を一覧にして、チェックしています。
機械とハンドの融合技術、科学的根拠に基づく生産システムを構築するための 稲荷田先生”生産の8大原則”

1. 買ってもらえる商品をつくること
2. 良質で評価が高いこと
3. 楽に作れること
4. コストを低く確保されていること
5. 納期を守れること
6. 安全機能性に富んでいること
7. デザインとマッチングしていること
8. 優美性を保ち形崩れしないこと

機械とハンドの融合技術、科学的理論に基づく
生産システムを構築をする。


稲荷田先生の ”技⇔知 (技術と知恵)の世界”

「{技}は人間の生活、営みの中から生まれた。

生活がそこになるから{技}が生まれたので
あって(この逆はない)、いわば生活の必然
として(技)は生まれるべくして生まれた。

この(技)には、{知}が宿るのである。
一つの(技)に対してひとつの{知}を
もたらす。(技)は{知}を生み出し、
生まれた{知}は(ぎ)を生み出す。」

※興味深い内容です。不明な点や詳細はお問合せください。

それぞれの役割と多能工とは何かを宿題に次回まで個人こじんが考えてきます。次回の実技指導でその宿題結果を拝見してきます。

※1 ものづくりマイスター 制度紹介(ホームページから抜粋)
若者のものづくり離れ、技能離れが進み、産業の基礎となる高度な技能を有する技能者の育成が課題となっています。
このような中、厚生労働省では、若年技能者の技能の向上、技能振興機運の醸成等を図ることを目的とした「若年技能者人材育成支援等事業」を平成25年度から開始しました。

この事業は、建設業と製造業が対象で優れた技能と経験を持つ「ものづくりマイスター」が、中小企業や教育訓練機関の若年者に対して実技指導を行い、効果的な技能の継承や後継者の育成を行う事業を柱としています。

グットポイント☟

スバルさんは稲荷田先生と地域貢献として千葉県立館山総合高校の実習指導も行っています。「縫製の仕事」をテーマにしている授業です。
池田さんをみて、スバルさんに若手が入社し続けています。
池田さんの翌年に入社した野村志保さんは、CAD/CAMのオペレーターでしたが、今、班長としてライン(本流流れ)を見ています。
入社3年目の高瀬明日香さんは、衿・袖付け・脇等の縫製担当、また付属(糸等)管理をしています。
今年4月入社の18歳 正木かえでさんも一生懸命、仕事に取り組んでいます。
熟練と若手が技術の伝承を構築していて、持続可能を実現しています。

東京・墨田区「ものつくりフェア」で、ウェディングドレスを若手が製作し、展示しました。

内容につきまして資料請求やご質問等ございましたら、弊社担当者、
または返信にてお気軽にお問い合わせください。

取材協力: 有限会社内房スバルソーイング
代表取締役 大阿久 孝子様
所在地= 千葉県南房総市検儀谷48

メール配信停止をご希望の方は、お手数をおかけいたしますが、
返信くださいますようお願い申し上げます。

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