第31回 縫製可能な金銀刺繍糸について

≪アズマ 縫製研究室 メールマガジン 第31号≫

金銀糸・ラメ糸等について種類が多く、種類によっては本縫いミシンで縫製が難しいとの問い合わせを多くいただいております。
ミシンによっては、糸切れを起してしまい縫直しができない場合があります。
製品企画の段階で適したタイプの糸を選んで頂ける様にすれば糸切れなどの問題を防ぐ事が可能になります。
今回は、本縫ミシンに使用可能な金銀糸・ラメ糸等のご紹介をさせて頂きます。

よくあるご質問
①縫製工場様からのご連絡
アパレル様より金銀糸でのステッチ縫製の指示を頂いたが、糸切れが多発して縫製が出来ない。ミシンの調整方法を教えて欲しい。

②アパレル様からのご連絡
金銀糸ステッチを指示したいが、どのタイプが本縫いミシンで縫製可能なのかわからない。

弊社からのおすすめ
一般的な本縫いミシンは重ねた生地を縫い合わせる事が目的で作られております。
これに対して刺繍ミシン(ジャガード)は、面に縫うためにあります。これには強度は求められません。
また一般的な本縫いミシンは生産性が求められるのでスピードが要求されます。そのためミシン糸には強度が必要となります。
これに対して刺繍糸は風合を求められかつ360度の方向に縫うためスピードが上げらません。
したがって、刺繍糸・ラメ糸には強度より柔らかさが求められます。

刺繍糸の構造とミシン糸の構造は同じです。刺繍ミシンと本縫いミシンの構造も同じです。此のことから刺繍糸でも縫えるといえます。
ただし、ラメ糸はミシンの回転数を850sti/min以下で縫っております。

下記対応表にてエンゼルキング商品でのステッチ縫製ができる商品のご案内をさせて頂きます。



記載致しました記事内容に限らず、縫製時の困り事やご質問等々につきまして弊社担当員の方にお声掛け下さい。
本メールへのご返信、もしくはお電話くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

取材協力 中村商事株式会社

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アズマ株式会社  縫製研究室
鵜木 隆嘉
Tel 03-3861-7103
URL: http://www.azuma-jpn.com

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