第29回 第三部「レーザーマーカーの実用例のご案内」

≪アズマ 縫製研究室 メールマガジン 第29号≫

第三部  レーザーマーカーの実用例のご案内

ここ最近は、柄物の製品が多く、各社柄合わせで苦労している縫製工場様が多くなっています。
レーザーマーカーを購入したいけれども、基本的に使用する時が限られているため、仲間の縫製工場で持っているレーザーマーカー機の貸し借りなどで対応している状況にあります。
タイミングが悪いと借りられない状況で苦労していたとお聞きしました。

裁断時での位置決めなどに主として使用しておりますが、一発で揃え易い効率の良い道具です。

赤や緑のレーザー光の「線」や「点」で目印をはっきりさせる事で、あらゆる作業を効率よく、しかも美しく仕上げるお手伝いをします。

■用途
○ 裁断時の柄合わせ
○ 地の目合わせ
○ 縫製時の縫い始め、縫い終わりの位置決め
○ ドレス、スカートの裾切りラインの指示
○ プレス時における見頃の位置決め
○ ローラープレス機における部分芯の位置決め

■種類
○ スポット型
点で投影されピンポイントでの位置決めに最適です。

○ ライン型
直線で投影される為、生地柄合わせや地の目合わせに最適です。

○ クロス型
十字で投影されるのでセンター出し等で最適です。

○ カラーも緑色、赤色が有ります。

裁断時の柄合わせでの実際の工場使用状況です。

中心線と手前、奥と3台で使用しております。

他、背後に直角線用が1台有ります。

下敷きにしているクラフトマーカー紙の左右の印に合わせてレーザーを当てております。

レーザーに合わせての延反で端の部分がこれだけズレが出ました。
これでもこの生地はズレが少ない様でした。

型紙も印をレーザーに合わせて置きます。

レーザーマーカー機を使用しなくても、クラフトマーカー紙が有れば有る程度の柄合わせは可能ですが、上記写真⑧の様にレーザーマーカーでこれだけズレが有る為、手動で両端をクラフトマーカー紙の印に合わせたとしても、中間部を柄でしか合わせられなく柄が曲がっていればかなり歪む恐れが有ります。
ここの工場様もレーザーマーカーを使ってからは位置決め修正の時間が短縮し今は必需品となっております。

他、スタンダードタイプ以外の特殊型も有ります。

○ LDC-Lシリーズの特徴
① 斜め投影で5m以線長が可能
② 通常レーザーの2倍の寿命を実現 ※現行赤色10,000時間 → 20,000時間
③ 出力が30mwの高出力タイプ
※光量出力調節機能付きで明るさが任意に変えられます。


距離 1.5mで約 1m× 1mの十字タイプ

 

右下段の通常十字と比較するとかなり長い十字です。

○ LDSF263C-26A-Cの特徴
① 背面に出力調整付
② ラインの端は点線となりますが長い十字が特徴です。
③ 天井から真下に投影する柄合わせに最適です。

【 縫製工場向け以外の実用例 】

縫製工場向け以外にも、建築関係や土木関係での利用が一般的ですが、
様々な工場でも使用されております。

・レーザーでの位置表示

 

良品エリア外のレーザーはNG。
高さが違う、傾いている、製品が裏向き等。

良品     不良品 

レーザーでの形の変化で表面の欠陥も検査出来ます。

レーザーを当てて煙やスプリンクラー等の噴霧状況を確認します。

目視では分かりずらい表面の歪みもレーザーを当てると見易くなります。

レーザーの位置が不良個所だけ低いです。

写真の様に、高温の為直接触る事の出来ない物の検査に最適です。
三日月型の形が合格で、形に変化が有れば傷や反りなど変形が見つけられます。

上記以外に、
・タイヤパターン検査
・鋼板形状検出
・鋼材切断位置表示
・丸太の切断位置表示 他、
等で使用されております。

レーザーマーカーのご照会、ご用命は、最寄りの弊社営業担当または
本メールへの返信や、お電話くださいますよう、お願い申し上げます。

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アズマ株式会社  縫製研究室
鵜木 隆嘉
Tel 03-3861-7103
URL: http://www.azuma-jpn.com

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